人気ブログランキング | 話題のタグを見る

そこに山南はいなかった

今回の多摩・江戸めぐりの旅について、小出しに記事にしてきましたが、肝心のひの新選組まつりについてきちんと書いていない。今日はそれについて触れ、この旅についての締め括りにしたいと思います。

この祭りに合わせて、上京したわけですが、メインの祭りを記事に出来るほど、参加していません(汗)
1日目、日野駅でスタンプラリーの用紙をもらいましたが、どうせ行けないや~と思っていたところ、資料館や歴史館等4箇所、友人のふみさんと共に行きたいと思っていた所がポイント箇所になっており、ラッキーという感じでした。記念品を頂き、それでもう参加した!という気分になっておりました。

2日目は、15時にはメイン会場に行けるように(これも山本耕史君の挨拶を観るため)、友人のレッドさんと一緒に、お昼前から土方歳三資料館、とうかん森へ行き、途中、公園でお弁当を食べて、石田寺に行ってお参りをして、バスに乗って日野駅まで。
日野駅に着いたところ、ちょうどパレードに遭遇。最後尾の原田左之助の十番隊(組でなく、隊になっておりました)の後ろをついて少し歩き、そしてパフォーマンスも見ることができて、これで参加した!!という気分に再びなりました。

ここまで、私自身、パレードに登場する人たちのことは殆ど知りませんでした。メイン会場まで行き、お店を見て回ったり、挨拶のために登場した山本耕史君を近くで見れて、大満足といった感じでした。
しかしここから、意外な展開になったのです。
パレードから帰還してくる主な人たちの名前が呼ばれ、みんなが出迎える。私たちは、離れた所で、出迎えていました。坂本龍馬、桂小五郎の名前が呼ばれ、参加していたんだ~と、ちょっと驚きでした。2人共、好きですよ。坂本龍馬なんか、大好きですよ。しかし日野の新選組まつりでお目にかかれるとは、思ってもいませんでした。しかし新選組まつりのホームページを見ると、参加予定の配役の募集について書かれていました。いつもチェックが甘いんです。
そしてこのパレードの最後尾は、近藤、土方、1番隊 沖田、2番隊 永倉、3番隊 斎藤、4番隊 松原、5番隊 武田、6番隊 井上、7番隊 谷三十郎、8番隊 藤堂、9番隊 鈴木三樹三郎(伊東の弟)、10番隊 原田、
そうです!我らが新選組なのです。

しかしそこに、山南はいなかった。
何故、山南がいない!いないんだ!!
山南が参加した場合、土方との歩く順番に悩むのはわかりますよ。
しかし土方の故郷である日野ということで、ここは一歩引きましょう。土方の後でいいですよ。副長の山南であろうと、総長の山南であろうと・・・

山南敬助は、元々の天然理心流のメンバー以外の中では、一番、多摩の人たちとの付き合いも長く、懇意にしていたのです。山南が当時の多摩の記録に登場するのは、文久元年(1861年)の1月、佐藤彦五郎日記においてです。その数年前に近藤、試衛館と出会ったのだろうと云われています。この日記の記録以前に、多摩を訪れていたかもしれません。多摩へ出稽古にも行っていたと云われている山南。近藤の襲名披露にも元々の試衛館のメンバー以外では一人だけ参加している山南。それなのに何故?何故?何故なんだ!!
試衛館派のメンバーでこのパレードに参加していないのは山南だけですよ。そう思ったら、再び、何故なんだ!!!あまりにも悲しい。

このパレードの参加の新選組隊士は、前日の隊士コンテストで決定したようです。それなら尚更、山南敬助がいないのは何故?山南を募集したら、応募する人はいるでしょう。大河ドラマ『新選組!』で知名度が上がった山南敬助。山南走りする山南、腕を組む山南、微笑む山南、面白いではありませんか?コンテストも一層盛り上がると思うのですが・・・芹沢や伊東も特徴があって、コンテストにはもってこいだと思いますけれどね~芹沢や伊東がいてもいいじゃないですか?弟の鈴木三樹三郎より、伊東の方が知名度が高く、特徴だってつかみ易い。

山南敬助の静養・死を多摩の人たちはどのように受け止めたのだろうか?ということが、私的にはとても謎なのですが、日野と縁のある人なのに現代のパレードに登場しない謎。因縁があるように思えて仕方がない。
とにかくよくわかりません。主催者側にちょっとお聞きしたいものです。

まあ~このように山南と共に、淋しい思いをしたわけですよ。
しかし、その後のKoji Yamamoto & K.D earthのミニライヴによって、その淋しさを吹き飛ばしてもらいました。ライヴを観ていた原田左之助と武田観柳斎(コスチュームですぐに分かる)そんな風景にもちょっと笑えました。

ライヴが終わり、外へ出ると、既に祭りの後片付けが始まっており、祭りのあとの淋しさと、山南がいなかった淋しさを再び感じながら、日野駅に向かって黙々と歩いた私です。
しかし、やんなはれでの楽しい楽しい呑み会のお陰で、すぐに復活!そんなものです。
by eri-seiran | 2006-05-22 12:19 |  イベント

山南敬助をメインにしたブログです。ホームページ『山南敬助 赤心記』共々よろしくお願い申し上げます。


by eri-seiran