『オレステス』

大阪まで藤原竜也君の主演『オレステス』を観に行った1週間前もとても気持の良い秋晴れでしたが、今日はちょっと動いただけで汗ばむような陽射しでした。
あれからもう1週間が経つんだ。そして今日、大阪のシアター・ドラマシティにて、大阪公演の千秋楽を迎えたようです。
藤原君を初め、他の役者はスタッフの方々、お疲れ様でした。
最後の名古屋公演が今週の21日から始まり、24日に千秋楽を迎えることになります。そこで正しく千秋楽。

さて、話しは約2年前に遡り、2004年11月から12月にかけて、堺雅人さんが舞台『喪服の似合うエレクトラ』に出演しました。そしてそれが私にとって、堺雅人さんの舞台初デビューということになりました。
その時に舞台の原作であるユージン・オニールの『喪服の似合うエレクトラ』と、これはユージンがギリシャ悲劇の『オレスティア・三部作』を南北戦争の当時に置き換えて書かれたものということから、エウリピデスのギリシャ悲劇の方も読み、予習をして舞台鑑賞しました。
そんな訳で、今回、『オレステス』の観賞にあたっては、約2年前に一応予習済みということで、助かりました。

簡単なストーリについてはこちらより

1週間が経ち、また大阪公演の千秋楽日ということで、



さて今回、席が4列目の真中辺りということで、かなり近くで観られると喜んで行ったところ、なんと前列の1列目の席が外されており、数えると舞台から3列目。そして実際、座って見て、まあ~なんって近いんだろう。一緒に観に行った藤原ファンの後輩を大喜び。

舞台の方は『噂の男』の時とは全く違い、バックに濃いグレーの建物をイメージできるものだけで、とてもシンプル。後、舞台そのものが少し傾斜がある。客席の方を0としたら、10度くらいのものでしょうか?これは後でわかったのですが、雨が降る場面が度々あり、その雨が舞台から流れ落ちて、水がたまらないようにするため。

さて、最初にオレステスの姉であるエレクトラ@中島朋子が雨の降る中、6日前に実の母を殺害したこと、また何故殺害しなければならなかったのか、それから今までのこと、これからのことを延々語る。
私は中嶋朋子さんを生で観た途端、「ああ~蛍ちゃんだ」でした。すみません、『北の国から』は家族全員が好きで観ていました。
そして母を殺して身も心もボロボロになっているオレステス@藤原竜也。生の藤原竜也君を初めて観て、一番最初に頭に浮かんだのは、『喪服の似合うエレクトラ』で髭を生やしたオリン@堺雅人でした。そうなんです。オレステスを演じている藤原君も髭を生やしており、同じような役柄の影響もあるのでしょうが、髭を生やしたこの二人ってちょっと似ているな~と思いました。
そしてオレステスの従兄弟であり、親友であり、またエレクトラの許婚であるピュラデス@北村有起哉さんはちょっとドキッとしました。周りから見捨てられるこの姉弟ですが、ピュラデスだけは見捨てない。彼も母親殺しに力を貸しているからでもあるのですが、それだけではなく、そこには義があり。
このピュラデスは衣装の影響もあったのかもしれませんが、サムライでした。登場した瞬間、そう思いました。かっこよかった(笑)。
私、この方、昨年の大河ドラマ『義経』で初めて知ってから、ちょっと気にはなっていたのです。この舞台を観終わった翌日、北村和夫さんの息子さんと聞いて、そうか~北村和夫さんの息子さんのか~。北村和夫さんなら分かります。
叔父であるメネラオス@吉田鋼太郎さん。この方、『喪服の似合うエレクトラ』に出演していた方ではないかと思っていたら、やっぱりその通りでした。帰ってから、『喪服の似合うエレクトラ』のパンフレットで確認したところ、エレクトラやオリンの母親が不倫した相手であるアダム・プラトンを演じた方でした。

さて、この舞台では役者さんが客席の通路から登場して舞台に上がったり、舞台から降りて客席の通路を通って出て行くなどあり。オレステスもピュラデスと共に通路を通って出て行ったり、再び帰ってくるというシーンがあったのですが、その通路が私たちに近い通路の反対側でした。しかしラストでは舞台に降りてそこで立ち止るというシーンがあり、そこで藤原君が降りて立ち止った所が私たちの通路に近い方。距離にして2メートル圏内。一緒に観に行った後輩は私より通路側に座っていたので、1メートルくらいだったと非常に喜んでおりました。体から溢れ出る汗、打ち身の痕が見えるのはもちろん、荒い吐息まで聞こえてくる。こちらがドキドキしちゃう。

蜷川さんの作品を生で観るのは初めてだったのですが、独特のものがあり、蜷川さんの世界なのかな~。もちろん、生の藤原竜也君も初めてであり、天才と言われているところは1回だけでは私にはわかりませんので、また別の方の作品で観たいなと思います。

『喪服の似合うエレクトラ』を観てしまった身としては、やはり中嶋朋子さん演じる姉のエレクトラの線が細すぎるな~と感じてしまいました。
また雨の音に中嶋さんの声が消されてしまっているところもあり、その辺りはちょっと残念でした。雨は蜷川さんの拘りがあるようですが・・・
そしてラスト、それぞれの今後の道をアポロに告げられ、トロイ戦争が終わり、人々の歓声が沸きあがる。その時、客席には上から、現在、内戦など戦争が起こっている国とそれに関わっている国の国旗と国歌が書かれたビラが落ちてくるのですが、その量と落ち方が半端ではなかった。反戦を訴えているんだろうな~と思うわけですが、あの人々の歓声だけでも十分に伝わり、せっかくのラストなのに観客はそちらのビラが気になってしまうという感じでした。
ギリシャ悲劇には必ず登場するというコロス。最初から最後まで舞台に登場したままなので、これも大変だろうな~と思った次第です。

カーテンコール3回、スタンディング・オベーションあり。
カーテンコールで見せた藤原君のホッとした笑顔が可愛かった。中嶋朋子さんも可愛らしい笑顔をカーテンコールでは見せ、藤原君、北村さんと手を繋ぎ、観客の拍手に応えていました。

これまでの人生において、好きな日本のドラマを挙げなさいと言えば、『北の国から』はベスト5に入るだろう。そしてもちろん、『新選組!』も。
そんな『新選組!』で好きになった堺雅人さんと『北の国から』で純を演じた吉岡秀隆君、またこれも『新選組!』で知った藤原竜也君と『北の国から』で蛍を演じた中嶋朋子さんが同じ時期にそれぞれ共演しているのも不思議な縁だな~と感じてしまいます。
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by eri-seiran | 2006-10-16 18:00 | エンターテインメント | Comments(0)

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