大河ドラマについての考察

昨夜の大河ドラマ『功名が辻』は、かなり高いモチベーションで観ていました。このドラマで気になる山内康豊@玉木宏が、死を選ぶ細川玉(ガラシャ)@長谷川京子にどのように絡むのかということもあったのですが、石田三成が徳川につこうとしている大名の奥方たちを人質にしようとした有名な史実でもありますので。
やっぱり説得しに行ったのね、康豊殿。何年ぶりの再会になるのだろう?自分の命を助けてくれたガラシャ。ガラシャの選んだ道は以前、康豊へ言った「流れに逆らわずに素直に生きてみたら・・・」のように、流れに逆らわず自分の天命を受け入れたんだな~という思いがしました。そして千代や康豊が逃そうとするのに、自分の意志を貫き通して死を選ぶガラシャ。『新選組!』の「友の死」での山南敬助@堺雅人とちょっと重なってしまいました。家臣に命を絶ってもらうシーンも見事で、なかなか良かった(涙)。

この時、人質になるなら、夫のために死を選んだガラシャの話しは有名ですが、他の方たちについての史実や逸話は知らない。
千代については逸話なのか、それともフィクションなのか知りませんが、さすが『功名が辻』での千代という感じでした。あれなら、康豊が助けに行かなくても大丈夫だったでしょう(笑)。
同じ大河ドラマ『独眼竜政宗』でも、三成らによる奥方を人質に取ろうとする話しは描かれていました。出陣する伊達政宗@渡辺謙は、留守居役の大内定綱@寺田農に何かあれば北政所(高台院)@八千草薫を頼るように伝えてありました。そして石田三成@奥田瑛ニが伏見に攻め上って来るということで、正室の愛姫@桜田淳子らは北政所を頼ります。さすがの三成も秀吉の正室であった北政所の屋敷に行って、愛姫を出すようにとは言えないでしょう。お淑やかな愛姫は千代みたいなことはできない(笑)。
とにかくこれで後の仙台藩二代目藩主となる忠宗も助かり、また関ヶ原の戦いで伊達家がついた東軍が勝ち、伊達家も安泰。毛利家の土佐藩と同様に、伊達家が治める仙台藩も幕末まで残れるわけです。そして関ヶ原の戦いから233年後に山南敬助が仙台藩に生まれたというわけです。しかし233年という歴史の中で伊達家が取り潰されたりしたら、山南だって生まれていたかは分からない。やはり幕末を語るには関ヶ原からですよ。歴史って本当にすごい。

さて、何故私が大河ドラマ『独眼竜政宗』についてここまで覚えているか、語れるかというと、大河ドラマ『新選組!』に出合うまでは、『独眼竜政宗』がこれまで観てきた大河ドラマの中で一番好きであり、熱心に観たドラマだからです。

先月の初め頃だったと思うのですが、「大河」で強い戦国もの というタイトルの新聞の記事を目にしました。『功名が辻』もなかなか頑張っているらしい。これまでの大河ドラマの作品44作の中でも戦国ものはどれも視聴率が高いとのこと。その中でも『独眼竜政宗』は39.7%で最高記録を維持。
そして過去10年の大河ドラマにおいて、現在のところでは、関ヶ原の戦いを目の前にしてお家が分裂したという毛利家の話しである『毛利元就』が高視聴率第1位とのこと。
話しは少しずれますが、この毛利元就を演じていたのが現在、石田三成を演じている中村橋之助。また毛利元就の長男であり、関ヶ原の戦いで西軍の総大将となる毛利輝元の父親でもある毛利隆元を演じていたのが、ただ今、山内一豊を演じている上川隆也というのも非常に面白い。これも好きで観ておりました。
話しを戻し、その次に高視聴率第2位が、『利家とまつ』。そこで『功名が辻』がどこまでいくか?というところに、一部では関心が集まっているらしい。
また新聞の記事には、何故、戦国ものが強いかと言うことが書かれてあり、能力次第ではどうにでもなる可能性に満ちた時代であるということ、また童門冬二さんは地域特性と女性の活躍という点を挙げていました。地方の大名が天下を狙うなど元気だった時代。そして現在に似た男女共生の時代でもあったというわけです。なるほどね~伊達政宗だって、豊臣秀吉や徳川家康よりも早く生まれていたら、この方が天下を取っただろうとも云われています。しかし伊達政宗が天下を取ったら、歴史が変わるから、新選組は生まれなかったかもしれない。山南だってこの世に生まれていただろうか?ということになってしまう(汗)。
そして戦国時代の女性陣。ねねにしても、千代、まつ、愛(めご)にしても、夫を支え、時には夫にあるべき方向を示したり、共に戦国を戦ってきたというものが確かにあります。

しかしです。幕末だって、身分に関係なく、強い志があれば歴史の表舞台に立てた時代。また男たちの戦いというイメージが強く、女性陣についてはあまり語りにくい時代ですが、男たちを支え、共に戦ってきたのは同じです。幾松にしろ、おりょうにしろ、つねにしろ、また会津の女性たちは槍を持って正しく戦ったのです。そして徳川家の女性たちも夫や徳川家を支えてきたのです。
そこで再来年の大河ドラマ『篤姫』が、幕末ものは視聴率がとれないと言われているの中で、どのような影響を与えるのか、とても楽しみでございます。

我らが『新選組!』は、過去10年の大河ドラマにおいて、下位から2番目の視聴率であります(苦笑)。
でもこれを見て、視聴率って関係ないんだな~と思いました。大河ドラマにおいて新たな歴史を作った『新選組!』
観ている人たちは熱かった。そして作っているスタッフや出演して役者さんたちも。視聴率だけでなく、DVDやサントラのCDの売上、トークショーの回数、トークショーにおける観客の合計数、第33回「友の死」が文化庁芸術祭参加作品になったこと、続編が放映されたことなど、総合的に考えると、きっと『新選組!』が1位になるのではないかと思います。
このように高視聴率ということで語れることはない『新選組!』ですが、大河ドラマに新たな歴史を作ったということでは、語り継がれるドラマであることには間違いない。
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Commented by あい at 2006-10-23 20:38 x
こんにちは。訪問ありがとうございました。
私もレッドさん経由で何度か記事を読ませていただいて、うちと違いとてもしっかりした、内容の濃い記事だなーと感嘆していました。
山南さんから、いくつかの役をこなして今はエリート医師を熱演している
堺さん。応援できることがありがたいと思います。
功名が辻、私も過去の戦国大河と比較しながら楽しんでいます。
新選組!は視聴率関係なく永遠に残る作品ですよね。
Commented by eri-seiran at 2006-10-24 17:23
>あいさん
こちらこそ、ご訪問ありがとうございます。
いえいえ、愛深き故に偏った見方をしたり、暴走しております(汗)。あいさんのブログこそ、堺さんや寺島さんへの情報や作品に関する感想などとても充実しているな~と感心しております。
私は大好きな山南を演じる堺さん観ていくうちに好きになったのですが、今も大好であり、堺さんの色々な作品に出合え、観られることを幸せに感じます。また寺島さんについても『実録 新選組』で知ったので、新選組によってまた良い役者さんに出会ったな~と思っております。
本日、『TVnavi12月号』を購入し、副長(耕史君)と参謀(谷原さん)の対談において、『新選組!』の話しになり、やっぱり未だに熱いな~と嬉しく思いました。
今後ともよろしくお願いします。
Commented by ウサコ at 2006-10-25 06:32 x
初めまして。内容の濃い記事で驚いています。私は最近芹沢鴨中心のサイトを立ち上げました。趣味のサイトですが、まだまだ内容が伴いません。大河は見てないんですよ。小説を目的にしていましたから、先入観を持ちたくなかったんです。山本耕史さんの土方さんは圧巻だと思っていますが、頭から追い出さなきゃ。土方さんはこれから登場する予定なので。また寄らせていただきます。失礼します。
Commented by at 2006-10-25 08:50 x
こんにちは。
大河ドラマって、毎年見続けていくと壮大な歴史の繋がりを感じさせてくれそうですね。私はガッツリ大河を観たのが『新選組!』からだったので、まだそんなに歴史の繋がりを感じたことはないのですが、学生時代に学習する歴史はブツブツ時代が途切れていたのに対して、大河ドラマは観れば観るほど自分の中での歴史の認識が骨太になっていくような気がします。
視聴率はほんと、楽しんで観ている側にとっては関係なくなりますねー。
特に大河は始まってしまえば、民放ドラマのように打ち切りという心配はありませんから(笑)余計に関係なくなります。
『組!』の場合はそのドラマのおもしろさに加えて、私は大河ドラマのおもしろさも教えてもらったので、そういう意味でも記念碑的作品ですね。
Commented by eri-seiran at 2006-10-25 21:34
>ウサコさん
ご訪問、コメント、ありがとうございます。
最初は『功名が辻』のことを書こうと思って書き出したのですが、『独眼竜政宗』に話しが飛び、そして最後は『新選組!』で締め括るという結果になってしまいました。
サイトの方、早速お伺いさせて頂きました。昔から好きなものが、あるきっかけで燃え上がることってありますよね~私の場合、それが大河ドラマ『新選組!』でした(笑)。

芹沢鴨ってどうしても悪役になりがちですが、大河の芹沢は彼の持っている弱い面も丁寧に描かれていて良かったな~と思いました。『輪違屋糸里』は私も読みました。山南の出番は少ないですが、好きな小説のひとつであり、またこの芹沢も好きです。
小説、楽しみにしていますよ。
こちらこそ、よろしくお願いします。
Commented by eri-seiran at 2006-10-25 22:03
>悠さん
そうですよね~大河ドラマそのものがすごい歴史ですよね~。
以前、この役で出ていた役者さんが今度は以前の役の敵方で出ていたり、その役者さんの年齢と共に演じる歴史の人物も変わってきたり。それも面白く、またその方の役者人生を感じられたり。因みに一豊と康豊の母親であった法秀尼を演じた佐久間良子さんが『おんな太閤記』でねねを演じ、その夫である秀吉が徳川家康を演じている西田敏行さんでしたから。
数年後、大河ドラマで『新選組!』に出演していた役者さんたちもそのように、今度は倒幕派の役か?試衛館の仲間が今度は敵同士だとか、そんなことも思いながら観られる時が来るんでしょうね。

大河ドラマは打ち切りがないから、本当に安心して観られますね(苦笑)。それどころか、『新選組!』は大河ドラマ初の続編もありましたから。本当に視聴率なんって関係ないんですよね。
by eri-seiran | 2006-10-23 12:07 | エンターテインメント | Comments(6)

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