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関西に住む監察方より報告 歌舞伎編

前回は落語編、或いは『新選組!』編でしたが、今回は歌舞伎編です。具体的には、片岡仁左衛門さん、そして孝太郎さんです。

昨日の関西向けの番組である『ぐるっと関西プラス』に片岡仁左衛門さんが生出演されました。生出演は10年ぶりとのこと。登場と共にスタジオの観客から「待ってました!」「松嶋屋!」と声が掛かりましたよ。
すらっとしている。そして品がある。やっぱり素敵だわ。背がお高いのには、司会者たちもびっくり。
もちろん、話題は今月の2日から始まっている大阪松竹座での『七月大歌舞伎』です。そして仁左衛門さんが登場する昼の部の「義経千本桜」と夜の部の「身替座禅」の二つの演目の一部が映像で紹介されました。真っ白の状態で観たいと思ったけれど、これくらいならOK。モチベーションはさらに高まった。それに一番のお目当てである孝太郎さんは仁左衛門さんとの共演はないから映らない。孝太郎さんについては明日のお楽しみということに。
そしたら仁左衛門さんが監修されているという『鳥辺山心中』、それに『女殺油地獄』の映像も一部紹介。あ~ここまで来たら、我慢することはできないよ。観ちゃったよ、遊女お染@孝太郎に女房お吉@孝太郎。でもOKよ。お陰で孝太郎さん演じる女方を永久保存版にすることができたし。

今回、仁左衛門さん、正直な方であり、役者として厳しい方(当然のことですなんですけれど)であるという一面が窺われる場面がありました。
と言うのは、映像で流れた『鳥辺山心中』で孝太郎さんが台詞を間違えていたらしい。しかし言わなければ、私たちには全くわからない。相手役の愛之助さんも戸惑うことなく次の台詞をすんなり言って、芝居は進んでいったから。
しかしこの映像が終った後の仁左衛門さんのお顔の表情が今ひとつ。
そして「あの人(孝太郎さんのこと)、台詞、間違っているんですよ。」と発言。司会者の人たちも言わなかったらわからなかったのにと大笑い。愛之助さん演じる半九郎の呼び方だったんですけれどね。
司会者の一人で、歌舞伎と同じ古典芸能を現代に伝える落語家の桂小米朝さんが細かい台詞でも大切なんですねとフォロー。自分の息子のことだから、仁左衛門さんも暴露したんでしょうけれどね(苦笑)。
そしてその後、小米朝さんの「孝太郎さんは本当に色気がどんどん増してこられましたね。」との発言に、仁左衛門さん、「そうですか?ちょっと遅いですけれどね。」と仰って、笑っていらっしゃいました。親として、師匠として、本当は嬉しいんでしょうけれどね。
小米朝さん、「親は厳しいね。どの世界でも。」と冷や汗。
自分を孝太郎さん、仁左衛門さんを自分の親であり、師匠でもある桂米朝さんに重なり合わせたようです。また仁左衛門さんから今の若手の歌舞伎役者さんたちへのメッセージに対して、小米朝さん、自分が教えられているようで、身にしみるとのこと。

頑張れ!上方落語に上方歌舞伎!!

私の鑑賞日はいよい明日と明後日です。

そしてさりげなく、カテゴリーに歌舞伎『組!』の愛しき役者たちを作りましたので、よろしく(笑)。
by eri-seiran | 2007-07-08 17:43 | 歌舞伎

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