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芹沢鴨の命日に『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』を鑑賞

芹澤鴨と平山五郎が暗殺されたのは、文久3年(1863)9月18日と一般的には云われていると思いますが、16日説もあり。大河ドラマ『新選組!』も9月18日説の方を取っていました。
そう、旧暦で考えた場合、本日は芹澤鴨らが暗殺された日であります。
そんな本日、映画『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』を観て参りました。わざわざ鴨の暗殺日を選んだわけではなく、平日で、自分が仕事の休みの日に観に行こうと思いまして、そしたら偶然にも今日になったのよ。ちなみに新暦で考えると、10月30日なので、暗殺が行われたのは肌寒く感じる季節だったようです。

この映画に堺雅人さんが出演するという情報が流れてきたのは、約1年前のことでしたっけ?公開まで長いな~と思っていたけれど、気がつけば公開。早いですね。

実際に映画を観て、自分が思っていたのと、ちょっと違いもあり、おすぎさんの仰っていたことが鑑賞前よりとても納得できる(苦笑)。ただおすぎさんの仰る通り、好き嫌いはありますし。
それから、邦画なのに英語。だから邦画なのに字幕を見なければならない。字幕を見るということに慣れず。最初は少し戸惑いました。洋画だと最初から字幕を見ますよというスタイルでいくのですが、そうじゃないものですから、字幕の方に目がいかない。英語でしゃべり始めてから、そうだそうだという感じで、目が字幕にいくという感じでした。まあ~それは観ていくうちに慣れてきました。
役者さんたちはみなさん良かった。一生懸命さが伝わってきましたよ。今回の映画を鑑賞して何が一番驚いたって、この人が出ていたの???でした。知らなかった(汗)。



なんと局長が最初のシーンに登場。そう、香取君です。知らなかった。最後のエンディングでの名前を見るまで、半信半疑でした。芹沢鴨と山南敬助のための友情出演かしら、なんって思いたくもあり。違うでしょうけれどね。そういう角度で考えると、映画『壬生義士伝』の塩見三省@近藤勇、沖田総司@堺雅人、斎藤一@佐藤浩市、徳川慶喜@伊藤英明もあり。

さて西部劇に源氏と平家を持ってきて、それを英語で話すなどこの映画の発想は面白いと思いましたが、観終わった後に心に残るものはなかったな~そして思っていたより、残虐で、また超ギャグな所もあり。特に弁慶が女性になり義経に愛の告白をするところなんか、ちょっと引いてしましました。
これは好みによるので、人それぞれでしょう。
ただ役者さんたちは良かった。みんな必死でやっているというものが伝わってきましたし、みんないい味を出していたな~と思います。英語については、怠けている私が言っても説得力がありませんが、上手い人が多く、全体的に気にならなかった。

さてここから平重盛を演じた堺雅人さんについて。
今までにないキャラで、ビジュアル的には可愛らしく、また平清盛@佐藤浩市と共に立っている時には逞しく、また馬に乗ってピストルを撃つ時なんかかっこよく。
そんな可愛らしい重盛の静の表情、また清盛への受答えの時のコミカルな表情、そして狂気な表情。あの狂気な表情は素晴しかった。最後の死ぬシーンもね。
清盛に従純な重盛。その重盛がこちらの方で笑いのポイントになっていると仰っていましたが、まさしくその通り。残虐なシーンが多い中で、それによって救われたり。
また英語も上手い。
重盛は清盛よりは先に死ぬだろうと思っていたのですが、一瞬、清盛が先に死ぬの?えっ!一緒に死ぬの?と思いましたが、さすが清盛、やはりあなたはただものではない。
清盛役の佐藤浩市さんも逸脱した狂気さがすごかったな~佐藤浩市さんももちろん良かった。

こちらの方で、『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』の最強キャラ投票があり、一時は平重盛@堺雅人がダントツでしたが、後半になって平清盛@佐藤浩市とガンマン@伊藤英明に逆転され、第3位となりました。ダントツの時には投票選挙管理委員も焦ったようです。投票結果の分析レポートで、一番の大穴だったと。そしてキレタラやばい人間なのでしょうか?と最後に書かれていますが、映画であの狂気に満ちた表情の重盛を観ていたら、キレタラやばそうと思いましたよ。

堺雅人さんにインタビューをして、堺さんのことを褒めまくっている中井編集長ではありませんが、堺雅人ファンには非常においしい。
by eri-seiran | 2007-09-18 21:06 | 『組!』の愛しき役者たち

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