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孝太郎さん30代最後の舞台

歌舞伎座に行くと、何かとお金が飛んで行くのですが、まず番付を購入。そして舞台写真も。購入してからは舞台写真売り場には行かないようにしております。だって見ているとこれもいいな~ってなってしまうから。
『かぶき手帖2008年版』が売られていました。2007年版を持っているし、買うつもりはなかったのですが、孝太郎さんについてどのように書かれてあるかを知りたくて、見本に目を通したら、思わず買ってしまいました。だっていいこと書いてあったんだもん。

昨日の帰りの新幹線の中で『かぶき手帖』を改めて見ていて気付きました。
1月23日、つまり今日、孝太郎さんのお誕生日。40歳になられました。
今夜は40歳になっての初めての舞台ということ。わ~そんな日に観られたら幸せだろうな。
私は21日(月)に観たわけで、私にとってはそれが30代の孝太郎さん最後の舞台であり、次に観る時には私にとっては40代の孝太郎さんの最初の舞台となるわけで。

昨日、お茶しながら、歌舞伎ファンの先輩であるお二人が女方としての孝太郎さんについて話しているのを聞いて、なるほど、なるほどと頷いていました(笑)。
私はとても良い時期にこの人に出逢ったんだろうな~と改めて思いました。でももっともっと前から出逢いたかった。
映画『太陽の帝国』や大河ドラマ『太平記』、またドラマ『白い巨塔』など歌舞伎以外の所では出逢っていたんですけれどね(汗)。
もっと前から出逢いたかったと言ってもそれは仕方なく、やはり今の私がいるから、そして女方として精進してきた孝太郎さんがいるから、出逢えたわけで。
またそこには大河ドラマ『新選組!』もスルーすることはできず。
出逢えて本当によかった。これからもたくさん舞台が観られるように頑張らなければ。

さて30代最後の舞台でもあった『壽 初春大歌舞伎』の夜の部、舞踊『鶴寿千歳』、前半に松の歌昇さん、竹の錦之助さん、梅の孝太郎さん。華やかで端正な舞でした。3人の後に姥の芝翫さんと尉の富十郎さんという人間国宝のお二人が登場して、舞台の空気がちょっと変わり、それがまた良かったです。
お正月にNHK教育テレビでの『新春桧舞台』にて、11月の歌舞伎座で昼の部の最初の演目であった舞踊『種蒔三番叟』が放映されました。三番叟が梅玉さん、千歳が孝太郎さん。
その番組のゲストがファッションデザイナーの山本寛斎さんでした。観終わった後、寛斎さんが孝太郎さんの踊りと衣装の力が合わさって、裾捌きの見事さを褒めていらっしゃいました。
そんなことも思い出しながら、孝太郎さんの美しい舞に見惚れていました。

『助六由縁江戸桜』は、とにかく豪華な顔ぶれに、豪華な衣装、またコミカルなところもあり、色々と楽しめました。
白玉の孝太郎さん、そりゃ~きれいでしたよ。揚巻と意休の間に入って留める場面も、妹分として出しゃばることもなく。
江戸時代にいた本当の傾城がそのまま舞台に立っているように思えてしまう。
それは『女殺油地獄』のお吉など他のお役についても同じく。
だから好き。大好きなんです。
by eri-seiran | 2008-01-23 21:43 | 歌舞伎

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