以蔵ブーム中

土佐出身の幕末の志士を3人挙げよと云われたら、私は迷うことなく、坂本龍馬、中岡慎太郎、そして岡田以蔵を挙げるだろう。
私にとって、土佐出身の幕末の志士ベスト3に入る以蔵を主人公にした新感線プロデュース いのうえ歌舞伎☆號『IZO』を昨夜、大阪のシアターBRAVA!にて観て参りました。

主なキャストは次の通りです。

岡田以蔵:森田剛
ミツ:戸田恵梨香
武市半平太:田辺誠一
島村源平衛:千葉哲也
勝海舟:粟根まこと
坂本龍馬:池田鉄洋
田中新兵衛:山内圭哉
寅之助:木場勝己
山内容堂:西岡徳馬

他にも登場人物としては、吉田東洋に姉小路公知に本間精一郎に永井尚志に新選組の隊士3人などなど。
カーテンコールでこれらの方々が全員、舞台に揃ったのを観て、幕末ファンとしては感動でした。
新選組は名も無き隊士かと思っていましたが、一人の方が咳を強調していたので、あれは沖田総司だろう。

新感線の芝居はこれで2度目でした。もっと脱線するのかと思っていたのですが、歴史の流れ、云われている説にかなり基づいており、人斬り以蔵の人生を真正面から描いていてちょっと意外でした。私的にはそれがとてもよかったわけで。ラストの方では泣いている観客も多く、私もウルウル状態。

岡田以蔵@森田剛
武市半平太に忠誠心を貫ぬく、そして剣でしか生きる術を知らなかった以蔵を見事に演じていました。私的には子どもぽっい感じがしましたが、それはそういうキャラクターの以蔵として描いているんだろうから、それはそれでよかったです。
舞台が終ってから、パンフレットを見て気付いたのですが、森田君、舞台経験ってそんなにないんですね。以蔵を観ていて、そんな感じが全くせず、舞台を何度も踏んできたのだろうと思わせるところがあったものですから。それだけ良かったということなんだろうな。
演出のいのうえひでのりさんが岡田以蔵をやろうと思ったと同時に、森田君がイメージされたそうで、それはわかるな~と納得。

武市半平太@田辺誠一
知的で表面的には穏やかであり策士であり、回りから慕われ、そして自分の選んだ道をどんなことをしても貫き通した半平太。良かったです。観ていて、この方の伊東甲子太郎もいいかもと思いました。

坂本龍馬@池田鉄平
いや~良かったです。この坂本龍馬は良かったです。とても坂本龍馬らしかった。大らかで温かくて面白くて、周りの影響を受けて思想が変わっていきながらも、最終的にはここだというところに辿り着く。以蔵を心配する龍馬の気持も伝わってきて。重たい話の中で、イケテツの坂本龍馬がホッとさせてくれました。

田中新兵衛@山内圭哉
かっこよかったです(笑)。ヅラもあまり違和感がありませんでした(苦笑)。
以蔵と共に幕末四大人斬りの一人である田中新兵衛ですが、以蔵とは対象的な人斬り新兵衛を演じていて、以蔵がライバル視する気持ちがわかりますよ。

さてこの舞台のパンフレットが非常においしい。幕末ファンにはちょっとたまりません。
幕末特集として、幕末の年表、幕末用語などがあり。また出演者のインタビューに、それぞれ演じた幕末の人物についてどう思うか?とか、もし幕末に生きていたら?とかあり、それぞれの考えがとても興味深い。
そして舞台を観ながら、またこのパンフレットを見て、自分が間違った認識をしていたことに幾つか気付きました。
例えば、岡田以蔵と武市半平太は山南敬助より先に亡くなったと思っていました。しかし今回、この舞台を観て、山南敬助より後だったことを知りました。彼らが亡くなったのは慶応元年(1865)5月。山南敬助は同じ年の2月。山南敬助の死から3ヶ月後でした。すみません、どうでもいいことなのですが、どうしても山南敬助中心で考えているものですから。
それで何故にそんな勘違いをしていたのだろうかと思ったら、パンフレットの幕末特集を見て気付きました。半平太も以蔵も捕縛されたのが文久3年(1863)。そこから長い尋問を受けて、慶応元年の5月に半平太は切腹、以蔵は打ち首となったわけです。そう、山南が亡くなった時には生きてはいたものの、表舞台には立っていなかったのです。そういうわけで私は勘違いをしていました。
それから田中新兵衛は以蔵らよりも長生きしたと思っていたのですが、これも勘違いでした。

また以蔵を演じた森田君が28歳と言うことにパンフレットを見て気付き、これも驚きました。私の中では20才頃のままの森田君であったものですから。
年月は確実に経っており。大河ドラマ『新選組!』から4年。『組!』の愛しき役者たちも4歳という年齢がプラスされたわけで。
山南敬助を演じた堺雅人さんも4年前は30歳でした。今は34歳。
そんな堺雅人さんが坂本龍馬を演じた池田鉄洋に寄せたメッセージがパンフレットに載っています。これがまたこのパンフレットの楽しみであり。堺さんらしいメッセージでした。そしてここでイケテツの方が堺さんより3歳年上ということに気付き、これも驚きでした。
森田剛君には橋本じゅんさんから、西岡徳馬さんには藤原竜也君からメッセージが寄せられていました。
このように出演者の方への色々な方からのメッセージもとても美味しかったです。

岡田以蔵に関する書物については、昔に司馬遼太郎の『人斬り以蔵』(新潮文庫)を読んだことがありますが、今回の舞台を観て再読したくなりました。
ただ今、私の中でちょっと以蔵ブームです(笑)。
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by eri-seiran | 2008-02-19 22:43 | エンターテインメント | Comments(0)

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