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『新選組始末記』における山南敬助

8日の火曜日に『新選組始末記』の第12回の残党狩りを観て、色々と思い、ちょっと感想を書きたいと思いながら、今日に至ってしまいました。だって新年度がスタートして仕事が凄まじいうえに、新年度がスタートしてから大坂まで3回も行っているんだもん。明日も行ってきます。これで4回目。

このドラマについては、今までも記事にしていますが、キャストについてきちんと紹介していなかったと思うので、まずはキャストの紹介から。

山南敬助 高橋長英

近藤 勇 平幹二郎
土方歳三 古谷一行
沖田総司 草刈正雄

永倉新八 夏八木勲
原田左之助 新田昌玄
藤堂平助 三ツ木清隆

井上源三郎 大沢慎吾
斎藤 一 小池雄介


以上が、一般的に云われている試衛館派のメンバーですが、このドラマにおいては井上源三郎と斎藤一は他のメンバーと同じ居場所ではない。だから初めて新選組のドラマを観た人にとっては、これらのメンバーの関係がわかりにくい。30年前に観た初めての新選組の映像ものがこれだった私は、井上源三郎と斎藤一が元々の試衛館派だったということをだいぶ後から知った(汗)。元々の試衛館派のメンバーで明治・大正を生きた人が永倉だけでなく、斎藤一もそうだったとだいぶ後から知った(汗)。
試衛館派のメンバーが集まって話をする時、源三郎と斎藤はいないことも多い。斎藤なんか、ドラマが始まってだいぶ後から登場した。
尾形俊太郎はクレジットを観ていると、ほぼ毎回、登場しているようだけれど、未だにどの人か、わからない。

さて山南敬助と土方歳三の考え方にこれまで食い違いがあって、きまずい雰囲気になっても、近藤が間に入っていたのですが、池田屋事変が終わり、前回の『残党狩り』では、山南と近藤の考え方にも食い違いが出てきました。そのシーンを観ていて、池田屋事変で命を投げ捨てて戦った者とそうでない者の違いは大きな~と思いました。
池田屋事変で戦った近藤は、ここまで来れば新選組の道はひとつしかない。今、やっていることの他に方法はないと思っている。山南は人斬りの群れであってはいけない、迷惑を掛けている、また新選組を恐れている京や壬生の人たちのことを考えなければいけないと思っている。とにかく今のままではいけないと。
しかし近藤はそれ以上、聞く耳を持たず。山南は自分の思う所に自信をもっているんだけれど、近藤や土方を説得できない弱さがあるんだよね。
土方だけでなく、近藤も自分とは違う方に向かっていると知った時の山南の寂しげな表情に萌え。

会津藩の黒谷本陣を訪れるのは、近藤オンリーだったり、近藤と土方だったり。一度、屋形船で近藤と土方が会津藩の人たちと逢っていて、岸で永倉や原田、松原たちが待っているな~と思ったら、そこに山南もいるではないか。ドラマなんですけれどね~なんだかね~
それなのに、今回、黒谷本陣に近藤と山南と土方が呼ばれて行ったところ、池田屋事変の報奨金をくださるではないか。これが山南と近藤・土方の亀裂になるんだとか、ここで「山南さん、あなたの分はありませんよ」と言われたらどうしようとドキドキしていましたが、ドラマでは新選組全体にあげたということになっていたので、問題なく。良かった。

後、近藤・土方・総司と山南の関係は良くも悪くも描かれているし、色々と想像もできるのですが、永倉・原田・藤堂と山南の関係があまり描かれておらず、近藤・土方との距離がどんどん離れていく中で、山南を支えてくれるのは誰なんだ?死を決めた時に永倉はどのように絡んでくるんだと気になります。

次回は禁門の変と近藤が東下りを決める辺りが描かれるようです。永倉新八の反乱はスルーか?もうすぐ伊東甲子太郎の登場か。その伊東がどのように絡んでくるのだろうか。
そして山南敬助@高橋長英の切腹も刻々と近づいてきているのは確かなり。
by eri-seiran | 2008-04-12 23:43 |  ドラマ/映画/舞台

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