通し狂言 霊験亀山鉾
2009年 01月 21日
19日の月曜日は大阪松竹座にて、壽 初春大歌舞伎の夜の部 通し狂言 霊験亀山鉾(れいげんかめやまほこ)を観て参りました。
これを観る前に、大阪に住む大学時代の友人に会い、ランチを食べ、なんばパークスを見て回り、お茶をしました。ランチがバイキングで一杯食べたのに、お茶でもケーキなんか食べたものですから、お腹一杯で幸せな気分で眠たく、あ~夜の部、予習もしてないし、なんか難しそうだし、孝太郎さんの出番はそれほど多くなさそうだし、寝てしまいそうと思いましたが、いや~わかりやすく、面白く、孝太郎さんの出番も思っていた以上にあり、目も覚め、楽しめました。
配役はこちらより
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片岡孝太郎さんは武士である石井源之丞@愛之助の女房のお松役。
この方のそれほど身分の高くない武士や町人の女房役は好きでして、例えば女殺油地獄のお吉とか、双蝶々曲輪日記―引窓―のお早とか、仮名手本忠臣蔵でのお石とか。
そして不幸な時よりも幸せな時の方がいいな~と。こちらまで嬉しくなるほど、この人は幸せなんだな~と伝わってきます。カヤに入っている子どもの様子を見る時、また他の人たちと子どもについて話している時などの幸せそうな表情が本当に良い。
悪である藤田水右衛門と古手屋八郎兵衛(実は隠亡の八郎兵衛)を演じた片岡仁左衛門さん。この方が登場すると舞台が明るくなる。今回もそう。
雨のシーンでは本当に水を使って雨を降らせるなど舞台装置がとても凝っているなと思いました。また人が次から次へと亡くなる中、中幕で坂田藤十郎さんの春寿松萬歳の舞があり、悲惨な話の中、明るくし、正月らしさを出していました。
まただんまりがあったり、最後には舞台にいた仁左衛門さんや孝太郎さんたちが並んでの切り口上など色々と満載であり、楽しめた次第です。