人気ブログランキング | 話題のタグを見る

『さくらのごとく~新選組桜真説~』のアナザーストーリー

忘れもしない。
平成17年(2005)2月22日、私は仕事が休みで、パソコンとにらめっこ。大河ドラマ『新選組!』の感想文を打っていた。今、思うと恥ずかしい限りなのですが、あるところが感想文を募集していまして、これはNHKさん、三谷さん、役者さん、スタッフさん、『新選組!』を通じて知り合った方々、全ての方に感謝の気持ちを込めて、また史実の山南敬助のために、そして20年以上も山南敬助を心の片隅で想い続けていた自分のためにも、私は書かなければならないという勝手な義務感を抱いていたのです。しかし煮詰まってしまい、窓から青空を見ていたら、明日は2月23日、旧暦での山南敬助の命日だけれども仕事で行けないし、一日早いけれど行こうと思い立ち、行ったと言うわけで。

大河ドラマ『新選組!』が終わって2ヶ月ほどが経ち、冬の平日、壬生界隈も光縁寺も静かなものでした。
お墓参りを済ませ、光縁寺を後にしようとして目に入ったのは、きれいな桜の写真のポストカード。
それはFA企画 さくらさくらカンパニーによるさくらのごとく~新選組桜真説~と言う舞台の案内でした。

登場する人物に山南敬助土方歳三沖田総司明里の4人の名前。
もうこの登場人物の名前を見ただけで、観たいと思ったのは言うまでもありません。しかし何と公演は2日前の20日に終わっているではありませんか。あの時のショックは忘れられません。
その後、この舞台、2006年8月にニューヨーク国際芸術祭に参加し、審査員特別賞を受賞されたのです。

と言うことで、凱旋公演をやってくれるだろうと、密かに待ち続けていました。そしてFA企画舞台部門のサイトにて、来年の春にそろそろやりそうな雰囲気を感じていたのですけれど、
ちょっと違いました。
『さくらのごとく~新選組桜真説~』のアナザーストーリーとして

北天幻桜~土方雪想夢~

を上演するとのこと。タイトルからも想像がつくように北上していく土方歳三の物語のようです。
『さくらのごとく~新選組桜真説~』ではないものの、こちらもかなり興味津々で、観たいと思っていますが、公演詳細を見ると、公演日が4月4日~6日。
今の段階では、いつ行けるかわからない。だって新年度が始まったばかりで、自分の勤務がどのような状況になるか、また全く転勤がないとも言えないし、内部移動の可能性もあるし、こればっかりは前売り券を購入することはできないよ。
おっと、もしかしたら『浪花花形歌舞伎』も重なるかもしれないよ。孝太郎さんが出演されたら、もちろん、行きますとも。
確か、今年のこの舞台のチケット、転勤はまずないだろう、内部移動も多分にないだろうと判断して、会議が入らない日でなんとかなりそうな日で購入したのよね。

『北天幻桜~土方雪想夢~』
いつに行けると確実なものはありませんが、3日間での4公演。どれがひとつは行けるだろう。
当日券で行けたら行こうと思っています。

あ~そうそう。大河ドラマ『新選組!』についての感想文はその後、無事に書け、それなりの評価を頂き、勝手に感じた義務を果たせました。
これも懐かしい思い出です。
# by eri-seiran | 2007-12-08 21:40 |  ドラマ/映画/舞台

恋に落ちたあの時から1年

なんだな~と、そんなことばかり考えています(笑)。
そして師走に入り、何かと忙しい時期だというのに、何にもやる気が起こらない。
今週の前半は余裕があり、あれこれしようと思っていたのに、その5分の1くらいしかできませんでした。あ~このままだと24日の江戸に行くまで大変な状況になるんだろうな。時間的に余裕があるうちにやっておけばよかったって後悔するんだろうな。

何にもやる気が起こらない原因には色々とあると思うのですが、その一つが多分、これなんだろうと思う。

何故に南座には幕見というシステムがないんだ!

家から南座に行こうと思えば、1時間で行ける。交通費も往復1,000円ほどで済む。もし南座に幕見というシステムがあるならば、休みの日、仕事が早く終わった日、私は観に行っているだろう。寒くても並ぶだろう。
孝太郎さんに逢うために。
そうなんです。南座では、只今、吉例顔見世興行が行われています。早いもので、私が恋に落ちたあの時から1年。

再来週に、昼の部、夜の部、2日にわけてそれぞれ観に行く予定なんですが、なんでこんなに近くなのにそれぞれ一回しか観られないの?先月は江戸で2回ずつ観られたのに。
一番安い四等席は完売だし、三等席はまだ残っている日もあるけれど、7,350円。今回、孝太郎さんは昼の部、夜の部に一演目ずつ出演。出演する二演目が昼の部、夜の部のどちらかで両方とも観られるのであれば、ちょっと考えるけれど、7,350円で孝太郎さん出演の演目がひとつと言うのは、かなり厳しいものがあり。

そして孝太郎さん、1月も2月も歌舞伎座で、一演目ずつ出演。
10月、11月に歌舞伎座、12月に南座、1月、2月に歌舞伎座というのは、孝太郎ファンとしては喜んで良いことなんですよね?
でも上方に住む人間としては微妙(苦笑)。二演目、三演目なら、頑張って行きましょうとなりますが、一演目を観るために江戸に行くということはなかなか厳しいものがありまして、お金のことを考えるとね(涙)。
でも1月は多分に行くと思います。

そんな状況の中で本日、演劇界1月号を購入しました。
舞台写真、孝太郎さんは何だろう?と、ここ数日、考えておりましたよ。
『御所五郎蔵』での仁左衛門さんとのツーショットもいいな~とも思いましたが、仁左衛門さんは単独で載るだろうから、ないな。『種蒔三番叟』での梅玉さんとのツーショットか、或いは『三人吉三巴白浪』でのスリーショットかなとか。ちょっと控え目に考えていたんですけれど、1ページに『三人吉三巴白浪』での染五郎さんのお坊吉三と孝太郎さんのお嬢吉三がそれぞれ単独で載っていました。わ~嬉しいな。そして隣のページには、『御所五郎蔵』での仁左衛門さん。またこれがなかなか素敵でした。

そして新参者の私にとって、楽しみにしているのが『劇評』。
観に行かれた方の感想を読んだり、またこの『劇評』を読んで、自分が観てわからなかったことがわかったり、新たなことに気付いたりして。

『種蒔三番叟』については、二人(梅玉さんと孝太郎さん)とも端正に間を崩さず踊る人ということで、お二人のことも、顔見世の演目としても評価は高し。

先頭打者が軽く巧打してまず出塁という格である

という表現に、なるほど上手い表現だな~と思っていたら、11月の歌舞伎座について評論されている方は上村以和於氏。この方が書かれた『新世紀の歌舞伎俳優たち』(三月書房刊)にて孝太郎さんのことを

・・・中村芝雀と共に、確実に自ら出塁するなり、的確に犠打を放って走者を進める選手として、中堅から若手の諸優の中で双璧といってもよい

と書いてあったな。ごめんなさい。この方の女形は大好きなんだけれど、私にはそこまではちょっとまだ分からないんですけれど(汗)。そのことを私自身が実感できる日が来るといいな。

さて『御所五郎蔵』については、孝太郎さんについて好演だけれども、仁左衛門さんや左團次さんに比べると小さく見えるのは仕方がないとのこと。全体的には、めちゃくちゃ良くもなし悪くもなしという感じで書かれてありました。

一番気になるのは『三人吉三』の評価でした。ドキドキ、ワクワクしながら読む(笑)。
孝太郎さんに関しては、評価いいじゃん。
お嬢役者としてなかなかユニークな味を見せていたとのこと。お坊吉三とのやりとりにて、女形の勤めるお嬢吉三ならではの、一種湿った色気があるのが面白いとのこと。
すみません、ここで仰っている一種湿った色気というのがよくわからないんですけれど(汗)、でも女形の勤める、孝太郎さん演じるお嬢吉三は悪くはなかったということなのね。良かったということなのね。

この劇評がすべてではないけれど、新参者としては参考にしながら、自分なりに考えていきたいと思います。そして自分が楽しめることが大事。
そう考えると、先月の江戸は楽しかったな。

またこの『演劇界』を購入できたお陰で、南座に幕見システムがないことに対しての悲しみも和らぎました。単純ですから(笑)。
# by eri-seiran | 2007-12-06 21:48 | 歌舞伎

映画『アフタースクール』

の前売り券が、上映予定の映画館の一部で、今月の8日より発売されるそうです。
私、自分の覚えている限りでは、一般の映画館で上映される映画の前売り券を購入したことがないので、一般的にどれくらいの時期から前売り券が発売されるのか、わかりませんが、来年の5月に上映、つまり半年前から前売り券が発売されるということにちょっと驚きました。
これから作られていくだろうと思われるこの映画の公式サイトのトップページのNEWSより。
最寄りの映画館では発売されないじゃないか!そのうちに発売されるのかしら?
そしたら購入しますとも。

そしてトップページに出演者5人の名前が並んでいる。

大泉洋 佐々木蔵之介 堺雅人 常盤貴子 田畑智子

真中に堺雅人さん。佐々木蔵之介さんと常盤貴子さんの名前に挟まれちゃって。
もうこれだけでもなんかかわいいな~と、思えるのはなんでだろう?
今、堺雅人さんと言えば、伊達実の可愛らしさが頭から離れなくて(笑)。また佐々木蔵之介さんと共演した『Vamp Show』での島寿男@堺雅人も可愛かったもんな。坂東正勝@佐々木蔵之介も後輩の島をかわいがっていたもんな。

そうか、常盤さんとは舞台『恐れを知らぬ川上音二郎』の前に共演したんだね。どんな絡みがあるのかわかりませんが、こちらの記事の写真を観ると、撮影の時に撮った写真のようなので、絡みはあるんだろうな?
また佐々木蔵之介さんとはNHK連続小説ドラマ『オードリー』に舞台『Vamp Show』、田畑智子さんとは大河ドラマ『新選組!』にTBSドラマ『孤独の賭け~愛しき人よ~』
大泉さんとは初めての共演かしら?

とにかく楽しみ。
来年、観る映画は、この『アフタースクール』に来年の夏公開予定の『ジャージの二人』に片岡孝太郎さん主演の『Beauty』は決定。とは言っても、『Beauty』は正式な事がわからず不安で、舞台となる長野県で11月から12月にかけて行われているふるさと上映会に行こうかとマジで考えましたが、大人しく待つことにしました。
それから、堺さんが出演されているという映画がもう一本、来年に公開予定になっているようですが、正式発表がなかなかないんだよね。これを入れると4本になり。邦画ばかり。
邦画は殆ど観ず、洋画ばかり観ていた4年前までの私はどこに?
# by eri-seiran | 2007-12-06 14:08 | 『組!』の愛しき役者たち

ゆかりの地 江戸編をアップ

山南敬助 赤心記ゆかりの地江戸編をアップしました。
これを作るにあたり、初めて気付きました。江戸において山南敬助が確かにいたと言う場所のあまりの少なさに。
そりゃ~北辰一刀流の玄武館跡も入れていいと思うんですけれど、また仙台から江戸に向かったと考えられるので、日本橋を入れてもいいのかもしれないけれど。
でも本当に確かにいた場所は片手で数えられるだけのもの。

ただ大久保道場跡の近くには講武所もあったし、練兵館も近いんだよね。訪れたことがあったかもしれない。それに歌舞伎を観に行ったことがあるかもしれないし、隅田川で渡船に乗ったかもしれないし、山岡鉄太郎と本当に知り合いでよく訪ねていたかもしれないし。
江戸に約10年間、居たと考えられるので、色んな所に行ったんだろうな。
# by eri-seiran | 2007-12-04 22:55 | 山南敬助 赤心記

大石鍬次郎

もいいな~と思って、勝手にストーリーを考えているんですけれどね(苦笑)。
何のことかと言いますと、加藤虎ノ介さんに演じてほしい幕末の志士。
すみません、岡田以蔵にしても河上彦斎にしても大石鍬次郎にしても幕末の人斬りと云われている人ばかりで。
蟹をさばくと言うより叩き切っているあの姿を見て、また冷徹で殺気めいたものを感じさせるところ、良いと思うんですけれどね。

岡田以蔵と河上彦斎はどんな人物かということについては、省略させて頂きます。
大石鍬次郎は新選組の隊士です。
天保9年(1838)の生まれです。と言うことは、山南敬助より5歳、或いは2歳年下となります。永倉新八よりひとつ年上となります。大河ドラマ『新選組!』の大石鍬次郎は、周平をいじめたりするなどガキ大将という感じがあり、永倉より1歳年上には見えませんでしたが(苦笑)。
大石鍬次郎は一橋家に仕える大石捨次郎の長男として生まれましたが、女性問題を起こしたのがきっかけで出奔したと云われています。武士を辞めて、大工職人になり、武州日野に住む棟梁のところで仕事をしていたとか。その時に土方歳三の姉であるのぶの嫁ぎ先であり、また近藤勇とも義兄弟の契りを交わしたと云われており、そして山南敬助も懇意にしていたと思われる佐藤彦五郎の屋敷、つまり日野宿本陣の普請の仕事に携わりました。日野宿本陣を訪ねると、奥の8畳の間に鍬次郎が張ったと云われる天井があり。この本陣が出来上がったのは山南敬助らが浪士組として京に行った後なので、山南はこの家が出来上がったのを見ておりません(涙)。

さて鍬次郎は佐藤彦五郎邸で仕事をしている時、同じ敷地内にあった道場から剣術の稽古を音が聞こえてきて、それから道場に通うようになり、佐藤彦五郎が稽古をつけるようになったとのこと。まあ~そんなつながりから、元治元年(1864)の秋の新入隊士募集に応募したというわけです。
鍬次郎が元々学んだ剣術は小野派一刀流。そうなんですよ。山南敬助と同じなんです。そして佐藤彦五郎の道場に通って稽古をつけてもらっていたわけですから、天然理心流も学んだわけです。
新選組に入るまでの学んだ剣術と言い、多摩の人たちと知り合いという点については山南敬助と同じなんです。

と言うわけで、物語の始まりでございます。

元治元年(1864)10月27日、大石鍬次郎@加藤虎ノ介が新選組の新人隊士として壬生屯所に着く。
静養中の山南敬助は、総司より、元々は小野派一刀流で佐藤彦五郎の紹介で入隊したと隊士がいると聞いて、逢ってみたいと思っていた。そんなある日、佐藤彦五郎から頼まれた山南敬助宛の書簡を持って、山南を訪ねる鍬次郎。
山南が小野派一刀流の大久保道場を去った後に鍬次郎が入門したことがわかる。実は、鍬次郎は山南の噂を聞いており、もちろん佐藤彦五郎からも。鍬次郎はこのようにして出逢えたことを嬉しく思い。
「かねがねあなたのことはうかがっておりました。このようにして一緒に働けることを嬉しく思います。」
と、言う鍬次郎。しかし山南は、
「もう自分は新選組の中で働けるような体ではない。」
と、否定的なことを言う。そんな山南に鍬次郎は佐藤彦五郎からの書簡を置いて出て行く。
書簡には体を気使う内容と、多摩に帰って来て、子どもたちに学問や剣術を教えないかという、もはや戦える体ではないことを知って、今後のことについて書かれたものでありました。
山南は自分のこれからのことを気遣う彦五郎の気持ちが嬉しかったが、志を持って京にやってきた山南にそんなことはできず。
そして山南死後、大石鍬次郎@虎ノ介は感情を表に出さず、山南の分まで黙々と働くのであった(涙)。


ごめんなさい。すごい妄想で。配役は大石鍬次郎以外は未定。

さて史実の大石鍬次郎のその後ですが、三条制札事件・油小路の変・天満屋事件など大きな事件には参加し、伊東甲子太郎に致命傷を与えたと云われています。
ただ伊東派の加納鷲雄の遺談で「人斬り鍬次郎」と呼んだとか云われていますが、フィクションの可能性も十分にあり。それ以外にはそのように呼ばれていたという記録は残っていませんし、そんなに人も斬ってはいないようです。
最後は甲州勝沼の戦いに参加したものの、その後脱走。あれ?最後も山南敬助が云われている逸話と同じじゃん。
その後、新政府に捕縛され、坂本龍馬や伊東甲子太郎暗殺について尋問を受けたとのこと。そして明治3年10月10日(1870)に斬首となる。享年33。
# by eri-seiran | 2007-12-04 13:09 |  同志たち

山南敬助をメインにしたブログです。ホームページ『山南敬助 赤心記』共々よろしくお願い申し上げます。


by eri-seiran