山南敬助の愛刀
2005年 11月 22日
本来ならば、山南のプロフィールにて触れておかなければいけないところです(汗)
これは、できるならば避けて通りたいという気持ちがどこかにあったのかもしれません。
近藤や土方らの愛刀と違って銘鑑には載っていないし(嫉妬)、山南の愛刀について書くには、岩城桝屋事件を避けて通るわけにはいかないし・・・
しかし、剣術も優れていた山南の愛刀に触れないわけにはいかないですね。
岩城桝屋事件というものがあり、この事件は小島家に伝わる「異聞録」によって知ることができます(岩城桝屋事件については、近いうちに詳しく書きます)
その「異聞録」には、この事件によって斬り合いになって生じた刃こぼれ、刃切れ、また血糊が付着しているなどの刀3本が描かれています。
そして「山南敬助が岩木升屋に乱入した浪士を討ち取り、この時に刀が折れ、会津公から金八両を頂いた」と言った内容のことが書かれています。
この3本の刀のうち、真中の刀が一番ひどく、途中で折れており、血糊もすごいです。そしてこの刀が山南敬助のものです。
そこに『摂州住人赤心沖光作』の銘が記されていることから、山南敬助の愛刀は赤心沖光と言われております。
この描かれた刀より、この事件がいかにすさまじいものだったか、また山南敬助が勇敢であったかということを伝えております。そして他の記録などから、この事件により山南は大怪我をしたと考えられます。
壬生寺や八木邸の近くに「京屋忠兵衛」という新選組グッズショップがあります。レアな商品があり、新選組ファンにはたまらないお店です。ここに土方、斎藤、藤堂ら他のメンバーの愛刀が売られています。京都のお土産屋さんなどでも売っていますが、ここで売られているものは高いクォリティーの刀です。そのかわり、値段もはりますよ。特に土方の刀にはびっくりです!
残念ながら山南の愛刀はありません(涙)
もし売っていたら、買っているだろうな~
『赤心沖光』の赤心には、いつわりのない心・まごころという意味があります。いつわりのない心、つまり誠の心 です。
そしてここからは勝手に私が結びつけているのですが、沖光の沖は沖田の沖、光は光縁寺の光ですよ、みなさん、すごいでしょう(笑)
沖光はさておき、『赤心』の意味を思うと、胸が熱くなるわけでございます。
山南の愛刀について書いていたら、山南がこの刀をいつ頃、どのような思いで入手したのか、また入手経路などについて、無性に知りたくなりました。
しかし知る由もありません。