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『戦国自衛隊・関ヶ原の戦い』を観賞して

時には、山南敬助以外の話しを・・・と言っても、「新選組!」つながりですけれどね。
この冬は面白い、関心あるドラマが多くて、ドラマ鑑賞にも忙しい日々でございます。
必ず観ているドラマが、週に4本です。これって、一般的に少ないのかよくわかりませんが、まあ私にしてみれば、多い方です。そんな状況の中、スペシャルドラマ『戦国自衛隊・関ヶ原の戦い』を観ました。
これは幕末の次に戦国時代が好きでそれも関ヶ原の戦いということ、藤原竜也君が小早川秀秋を演じるということだけで、他の情報はあまり知らずに観ました。
藤原竜也君が小早川秀秋というキャスティングは私的にとても嬉しく、拍手を送りたい気分でした。
そして藤原君、期待に応えてくれましたよ。史実の小早川秀秋の性格などは存知ませんが、天真爛漫な青年、そして一方で西軍から東軍に寝返るまでの苦悩の姿など、見事に演じていたな~と思います。

ドラマ全体の評価としては、第一部がかなり良かったので、第二部も当然ながら期待したのですが、私的にはちょっとという感じでした。リアルな迫力さはありましたが、あまりにも重すぎたし・・・ちょっとね~という感じでした。これはあくまでも私的な感想です。

出演している役者さんたちはとても良かったですよ。
おりんちゃん、愛くるしく、演技もとても上手かった。
そして私的には加納守役を演じた池内博之さんに関心があり、ドラマの中で、この方の反応、台詞に思わず、『新選組!』ファンとしては、突っ込んでしまいました。
池内博之さんは、『新選組!』で長州の久坂玄瑞を演じており、第19回の『通夜の日に』での彼の名台詞、「関ヶ原から250年、長州は幕府に対して恨み言あれ、恩に感じたこと何一つないわ」 ですよ。この時に、藤原@沖田が池内@久坂に向かって刀を抜こうとするのを、堺@山南と山口@永倉が止めるというシーンがあり、好きなシーンの一つであります。その前にも、試衛館のメンバーが京で池内@久坂と初めて出会った時、藤原@沖田が向かっていこうとして、堺@山南が止めたのよね。もういつも冷静な堺@山南(笑)

ここで長州毛利家と藤原君が演じた小早川秀秋の関係について少し書きたい。
戦国時代の武将であった毛利元就には多くの子どもがいたが、その中でも三男の隆景が優れていたらしい。この方は小早川家に養子に出され、小早川家を継ぎ、その後も次兄で母親の吉川家を継いだ吉川元春と一緒に毛利家を支えたとのこと。ここであの有名な「三矢の訓」が出てくるのよね。小早川隆景には実子がいなかったので、豊臣秀吉の正室のねね(おね)の甥を養子にもらうことになり、関ヶ原の戦いが始まる数年前に小早川隆景が亡くなり、養子である秀秋が後を継ぎ、そして関ヶ原の戦いが始まった。秀秋は西軍から東軍に寝返り、東軍が勝利を収め、徳川幕府が始まった。と言うわけでこの時の西軍の総大将であった毛利輝元は身内に裏切られ、石高を減らされた。
徳川から功績を認められた小早川秀秋であったが、1602年に亡くなり(この方の死も謎みたいですよ)、子どもがいなかったために、徳川幕府が始まって、最初のお家断絶になった悲劇の大名というわけですよ。

話しをドラマに戻しましょう。
現代の自衛隊が関ヶ原の戦いが行なわれる前にタイムスリップしてしまうのですが、彼らは当然ながら、いつの時代に来たのか?ということがわからない。
そこでです。加納@池内が、この時代に詳しい設定になっているんですよ。
旗印を見て、これは「大一、大吉、大万の石田三成の旗印だ」と言ったり、石田三成の家老である島左近が現れると、「三成に過ぎたるもの二つあり・・・」と言って、島左近が石田三成の名家老であることを説明するんですよ。
私的にはその発言が楽しくて楽しくて・・・

決定的な発言がこれでした。
タイムスリップした自衛隊の人たちも関ヶ原の戦いに巻き込まれていくわけですよ。そして意見が対立し、渡部篤郎@嶋村と反町@伊庭のどちらに付いて行くか、別れていくんですよ。
そこで池内@加納が言うですよ。「まるで関ヶ原だ」(思わず、拍手)
その池内@加納ですが、西軍に味方する渡部@嶋村には付いて行かず、反町@伊庭に付いて行きます。反町@伊庭は東軍に味方するわけではなく、歴史を変えたらいけないということで、西軍、東軍のどちらに就こうかと悩む藤原@小早川秀秋に助言するというわけです。
伊庭を演じた役者さん、少し苦手なところがあったのですが、この伊庭役はいいな~と思いました。
藤原竜也もとても良かったし、そして池内博之もかなりお気に入りの役者さんとなってきました。
それなりに収穫のあったドラマでした。
by eri-seiran | 2006-02-12 14:30 | エンターテインメント

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