『新選組!』再観賞 第15回

第15回の『行くか、残るか』は、好きな回でもあり、山南敬助としても、新選組としてもキーポイントとなる回であり、だからこそ、自分に余裕がある時に観たい、記事にしたいと思っていたのですが、これを観て書かないと次へ進みませんし、先日のアカデミー賞授賞式を何気なく観ていたら、オダギリジョーの髪型にビックリしてしまいまして、そしたら、斎藤一@オダギリが観たくなり、やっと第15回を観ました。はい、オダギリ演じる斎藤一の登場です。そのため、クレジットにて、山南敬助を演じる堺雅人の名前が、6番目から7番目になりました(苦笑)。

第15回『行くか、残るか』
文久3年(1863)2月29日

清河八朗の策によって、浪士組は江戸に帰還することになり、そんな中で山南敬助も悩んだ末に近藤に付いて行くことに決め、結局は試衛館派と芹澤派が京に残ることになります。そして芹澤派は清川を暗殺しようとしますが、試衛館派は逃そうとします。そこに斎藤一が登場し、清川を逃してあげ、近藤たちと再会する回でございます。


山岡鉄太郎は、浪士組の真の目的を隠していて申し訳なかったと山南敬助に謝ります。しかしその場に清河八朗もいるのに、謝るところが、山南のことなど頭にない。今後のことしか考えていない。清河にとって山南との関係はその程度のものだったわけです。しかし山南は違った。清河や山岡を同志だと思っていたし、信じていた。しかし裏切られて、悔しさ、悲しみ、自分への怒りなど、色々な感情を抱いていたように感じました。

おまさちゃんのお店での山南と近藤勇、土方歳三の会話。
おまさちゃんに、おまさちゃんのお店が登場です。
この場所はキーポイントなるところなんだよね。山南と土方が今後のことについて語り、山南が松平容保公にお願いしようという案を出したのも、山南が明里に出会ったのもここです。

山南が清河の策について、近藤と土方に話します。
土方が山南に尋ねます。

あんたは、それを知っていたのか?

山南は、

すみませんでした。あくまで内々に事を進めねばならなかったので。

と、答えました。
山南は自分も清河や山岡から騙されていたと言えなかった。自分も知っていたとウソをついた。それは山南のプライドが許さなかったのだろう。
しかしここで山南が自分も知らなかった、騙されていたと言ったら、土方の山南に対しての見方はいい方に変わったかもしれないと思ったり。或いは、土方は山南も清河らに騙されていたのでは?と、見抜いていたのかもしれないと思ったり。

その後、試衛館のメンバーが集まり、今後のことについて相談します。
そしてみんなの思いを知り、土方が言います。

この先、何が起ころうが、我ら試衛館一門は常に思いはひとつだ。

あ~すごい、なんと奥深い台詞なんだろう。
これから先、何が起ころうと思いはひとつだと言う土方歳三@山本耕史。そこには、これから先、何が起こるかわからずに言っているわけです。しかし私たちは知っている。何が起きたか。
新選組誕生、池田屋事件、山南敬助の切腹、平助の別れと死、沖田の病、戊辰戦争、源さんの死、近藤の死・・・嬉しいこともあったけれど、辛いこと、悲しいこともたくさんありました。しかしあの時の言葉通り、思いはひとつだった。

ここで土方が、我ら試衛館一門と言っているということは、そこに山南をすでに入れているんですよね。
この後、山南と近藤と土方がその場に残り、近藤は、山南に残ってほしいけれど、清河や山岡さんと繋がりも深いあなたの立場もわかるから、遠慮することはない、自分の思うようにしてくださいと、言います。
この時、土方は格子窓から外をじっと見つめています。この時、土方は何を考えていたのだろうと、このシーンを観るたびに思っていました。今回、観て思ったのは、土方は山南に対して真意がわからないなど複雑な気持があったけれど、残ってほしいと思ったのでは?これから自分たちで、新しい浪士組を作る上で、山南が必要だと思っただろう。そしてもし山南も清河らに騙されていたということを土方が見抜いていたのなら、何故、本音を言わないのか?真意を話さない山南に対しての不審もあったのではないだろうか?

新徳寺に集合して、清河から真意が語られ、江戸帰還することを言い渡されます。
その時に、一番に異議を申し出たのが、清河の同志であり、浪士組の世話役で宿割りを担当していた池田徳太郎です。

なんで俺に一言も相談もねぇんだ。同志じゃなかったのか・・・

と、ズバリと言います。その時、山南の表情が映ります。池田の言っていることは正しい。しかしそれでもまだ悩んでいる山南。

そして近藤が、また芹澤が京に残ると言い、芹澤派と、山南を除いた試衛館派がその場を出て行きます。動かない山南敬助。それに一番に気付いたのは、土方でした。そして山南さんと声を掛けたのが総司でした。恐い表情をした土方が、総司を無理やり連れて出て行きます。
山南さん、それでもあんたは残るのか
と、言っているかのような土方の表情。
結局、山南は悩んだ末、試衛館のメンバーと残ることにします。
そんな山南に平助が言います。
もう心配させないでくださいよ。
ここでちょっと突っ込んでもいいですか?試衛館派のメンバーと出て行かず、その場に山南だけが残っているのに、それに気付いたのは土方と総司だけだった。廊下を歩いている時にもみんな楽しそうに歩いていたでしょう。
本当に心配をしていたの?
私的には、外に出てからでも、「山南さんはどうするんでしょう?」というような台詞があってほしかったな~もう少し、心配している様子を見せてほしかったな~と。

今回、改めていいな~と思ったのは、清河が近藤を訪ねて来て、清河の熱い語りのシーン。
ちょっと目頭が熱くなりました。とんでもない方ですが、本当にこの方がいなかったら、新選組も生まれなかったわけですから。そしてこの方も自分の志を持って幕末を駆け抜けたひとりです。

そして清河を斬ろうと言う芹澤派。それを止めようとする近藤。
史実においては、近藤派も清河を斬ろうとして、二手に分かれました。その二手が、芹澤派に山南と平助、もうひとつが残りの試衛館のメンバーだったと、永倉新八が記録に残しております。だから、近藤@香取が言います。

平助を連れて、山南さんは芹沢さんの隊に加わってください。

取って付けたような感じがしないでもない台詞であり、山南ファンとしてはこの台詞は辛いんですよね。そうです、芹澤派に山南と平助が加わったグループは、新選組によって暗殺された、また切腹されたメンバーになっております。平間は逃げたため、殺されずにすみましたが、逃げなかったら、殺されていました。
ただ、清河を殺害しようとしたということは、永倉が明治の初めに、また70歳になってからも語っておりますが、二手に分かれたメンバーについては70歳になってから初めて語っています。ですから、ちょっとね~あまりにも偶然過ぎるよね~という感もあります。
でもお陰で、この『新選組!』において、山南敬助@堺雅人と芹澤鴨@佐藤浩市のかっこいいやり取りを観られて、嬉しい(笑)。
私が、堺雅人という役者を知ったのが、映画『壬生義士伝』でしたから。それも『新選組!』が始まるちょっと前のこと。だからこのシーンを観て、沖田総司@堺雅人と斎藤一@佐藤浩市を思い出さないはずがない。そして山南と芹沢の会話をそっと聞いていたのが、『壬生義士伝』で佐藤浩市が演じた斎藤一ですから。ついに、斎藤一@オダギリの登場です。
新選組の全てを見ていた斎藤一@オダギリ。その最初は、山南敬助@堺雅人と芹澤鴨@佐藤浩市の会話でした。

そして近藤や山南たちと斎藤との京にての再会。
山南が言います。

そのとんでもない恩人(清河)がいなければ、私たちはここにはいなかった。

そうです。清河がいなかったら、斎藤との再会もなかったし、新選組も生まれなかった。
史実における斎藤については謎ですけれどね。

記事がとても長くなったことからもわかるように、この回は改めて良い!素晴らしい!と思いました。山南、また新選組のどちらに視点をおいて観ても、かなりキーポイントの回です。
今であれば、一番好きな回は、13回か、15回かと、迷ってしまうだろう。
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by eri-seiran | 2007-02-18 23:51 |  ドラマ/映画/舞台

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