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『新選組!』再観賞 第16回

こちらの方がかなりたまってきております。今日の夕方に放映されたのは、第25回『新選組誕生』です。まあ~私の方は、ゆっくりとのんびりと。今回は、第16回。

第16回『一筆啓上、つね様』
文久3年(1863)3月28日

この回は、近藤が江戸に帰還する沖田林太郎に託したつね宛ての書簡に沿って、話しが進んでいくという形になっています。京の残留を決めた近藤派と芹澤派。斎藤一が仲間に入ります。そして近藤派は仲間を増やすために動きます。一方で、近藤らと芹澤らを残して帰れないと心配する佐々木只三郎。しかし山南敬助の案によって、会津藩のお預かりにしてもらうことができ、佐々木只三郎らも江戸に帰還することになりますが、芹澤鴨が心配な佐々木は目付役として殿内義雄に京に残します。


今回のように近藤からの書簡にて、どのようなことがあったかを描かれているパターンは、第26回においてもそうですが、好きです。史実においても、近藤らは書簡を江戸や多摩によく送っておりますので、その辺りも意識しているな~と思いますし、その書簡を読む江戸の人たちの様子も伺われますし、またドラマは一日の出来事として描かれているので、ドラマの中で描かれる出来事が限られてしまうこともあるのですが、このパターンであれば、一定の期間にあったことを描くことができますし。

京で偶然に出会った斎藤一@オダギリが壬生浪士組に入ります。また阿比留鋭三郎@矢部太郎や八木家の下男である佐伯又三郎@松谷賢示も。ドラマで源さんが言っていたように、史実でも阿比留は源さんと同じ3番組でした。佐伯又三郎は浪士組でも、八木家の奉公人でもありませんでした。しかし斎藤と同じように、早い段階で京都残留の浪士組に加わっています。斎藤の場合はドラマのように、江戸において試衛館のメンバーと知り合いであったと考えられています。一方、佐伯又三郎の場合、江戸の出身、また長州の間者だったとも云われています。とにかく、この方は江戸にて試衛館との関係はなかったと考えられます。
そして話は少しそれますが、阿比留を演じた矢部太郎さんも佐伯又三郎を演じた松谷賢示さんも吉本のお笑い芸人さんなんですね。今回改めて観て、調べたくなり、初めて知りました(汗)。

この回で一番重かった台詞。粕谷新五郎@伊吹吾郎が近藤に言います。

・・・同志を募ることの恐さを知った。初めは良い。同じ思いで集まった者たちがひとつの目的のために突き進む。しかしそのうち、かならず仲間割れが起こる・・・

あ~年長者、経験者が語るだけに重たいよね、近藤さん。
そしてこの後、何が起きたか、知っているだけに辛いよ。重たいよ。
これから色々あるけれど、でもね、思いはひとつだった。

この回の大好きなシーンは、山南敬助@堺雅人と土方歳三@山本耕史がおまさちゃんのお店でお汁粉を食べているところです。二人だけで行っているよ。どっちが誘ったんだ(笑)。どうでもいい事ですが、私は土方と見ています。
ここでの二人のやり取りが好き。

土方:山南さんよ、なんか良い考えはねぇのか?
山南:・・・

そして
土方:なんで会津が京を守っているんだ?
山南がわかりやすく説明してくれます。それを聞いて、
土方:多摩の百姓と似てるな。
山南:ちょっと違いますけれどね。


土方が誘って、ダチ言葉でしゃべっているのに、何故、そこで「そうですね」と言っておかないのよ、山南さん(笑)。
土方が機嫌を悪くしたではないか!でもすねる土方も好き(笑)。

しかしそんな二人の会話から、土方の「多摩の百姓と似ているな」という言葉から、山南によって壬生浪士組を会津藩の預かりにしてもらうという案がでてきたんですよ。そして山南が書いた嘆願書を松平容保公が読んでくれて。すごい!山南さん。

窮地から脱出し、近藤を長とする新選組の始まりを作ったのは、やはりこの二人だった。
とにかくおまさちゃんのお店での山南と土方のやりとりは、これまでは好き!ということだっただけなのですが、このシーンがとても深いことに、今更ながら気付きました。

それから、試衛館派のメンバーと久坂玄瑞@池内博之のやりとりも好きです。
京の迷路を把握している斎藤一、しっかり久坂の背後に回っているし。そしてここで登場する桂小五郎@石黒賢。上手くその場を治めましたが、試衛館のメンバーとしては面白くないでしょう。それはさすがに山南も同じでしょう。長州のやり方への不満、そして桂と今の自分との立場の違いへのジェラシーを感じるだろう。

桂と山南って以前からの知り合いという設定なんだけれど、あまり絡みはないんだよね。この絡みが最後ではないかな?

と言うことで、1回分を書くのに、こんなにダラダラと書いているから、なかなか先に進まないんだよ!と、自分に突っ込みを入れております。
とにかく、この第16回も好きな回の上位に入るかな?
実は、第17回も観終わっているのですが、阿比留の関係上、第17回は第18回と一緒にまとめて書きたいと思ったものですから、次回に。そしてその理由も次回に。
by eri-seiran | 2007-02-26 20:33 |  ドラマ/映画/舞台

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