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徳川家定@堺雅人の台詞より

2010年の大河ドラマは坂本龍馬について描かれると発表が昨日にあったわけですが、実は私、今週に入ってから坂本龍馬についてちょっと考えていたんです。坂本龍馬って言っても史実の龍馬ではなく、坂本龍馬@江口洋介です。
大河ドラマ『新選組!』で、山南敬助@堺雅人と知り合いだった、また近藤勇を山南敬助に紹介した、そして山南敬助に託された坂本龍馬です。

大河ドラマ『篤姫』の第22回『将軍の秘密』での一橋慶喜@平岳大や西郷吉之助@小澤征悦の台詞を聞きながら、二人ともそれを言うかと突っ込みながら、『篤姫』における薩摩藩の今後の動き、大政奉還、戊辰戦争など色々と想像していました。あ~楽しい。

それ以上に楽しかったのが、まともで鋭利明晰な徳川家定@堺雅人でした。

阿部は、譜代も外様も関係なく、力のある大名が集まって国をひとつにまとめることを考えていた

と、言います。この台詞を聞きながら、大河ドラマ『新選組!』の第31回『江戸に帰る』と第32回『山南脱走』での山南敬助@堺雅人と坂本龍馬@江口洋介のやり取りを思い出しました。
龍馬は山南に

勝先生や薩摩の大島どん(西郷)や今は行方知れずの長州の桂さんや、そう言った人物を一同に集めたら日本は変わるき・・・
どうじゃ、おまんも一緒に世直しに加らわんか。
新選組におってもしょうがないちゃ・・・おまんほどの秀才がもったいないじゃ。どんなにええ刀でも鞘に収まっちゅまんまじゃ木刀も一緒じゃき


龍馬も考え方としては阿部と一緒でした。龍馬の考えの方がもっと広いわけですけれど。それはすごいんですけれど、しかしね、この龍馬の台詞は山南的には辛かった。滅茶苦茶つらい。それをあんたが言うかと突っ込みました。山南に近藤を紹介したのはあんただよ。
山南が一度、新選組を離れて江戸に帰ろうと決めたことに龍馬のこの言葉も大きく影響しているよな。

その後、龍馬を訪ねた山南。勝海舟が閉居謹慎になって投げやりになっていた龍馬。
そんな龍馬に山南が言います。

この国を動かすのは考え方や主張ではなく、人と人とのつながりなのではないでしょうか。だからこそ藩に属さず、ひとつの考え方に拘らないあなたのような人が日本にはなくてはならないのです。

山南もこれまでの考えとは変わってきたのです。幕府や藩にこだわる必要はないと思うようになったんです。だからこそ、新選組から離れて一度考えたいと思ったんだよね。

龍馬に言いたいことは色々とあるけれど、山南の死にどこかで自分自身を責めているなと第34回で感じられたし、山南の死を受けて動き出したし、許してあげましょう。あのドラマで坂本龍馬が動き出したきっかけは山南敬助の『託す』でした。

さて話は徳川家定@堺雅人に戻ります。
この方の今回の台詞はとてもとてもおいしかった。

わしは一橋は好かぬぞ。好かぬ者は好かぬ。
今のままでは幕府は滅びる。徳川宗家も消えてなくなるであろう。
国開けば、攘夷派と開国派の間で合戦となる。今の幕府にはそのどちらも押さえ込む力はない。
誰が将軍になろうと同じことじゃ。
特に一橋にこの国難が乗りきれるとはとても思えぬ。


わ~伏線だらけ。伏線だらけだ。
そしてあんたがそれを言うか!あんたが言うか!と突っ込んでいました(苦笑)。

最後の将軍になるつもりでいたのか。そうか。
でもね、あなたが最後の将軍になっていたら、新選組は生まれなかったし、山南敬助や土方歳三の名前が歴史に残ることはなかったし、多分に。
また大河ドラマ『新選組!』も生まれなかったし、そしたら堺雅人という役者とも出逢えなかったかもしれないし。『新選組!』を通して出逢った多くの方々とも出逢えなかったかもしれないし、私の人生まで大きく変わっていましたよ(苦笑)。
幕末の歴史は自分の人生にも大きな影響を与えているということを徳川家定@堺雅人から改めて教えられました。
by eri-seiran | 2008-06-06 10:03 |  ドラマ/映画/舞台

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