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金曜プレステージ~2年前と今回~

2年前の3月9日、第一回山南忌が行われる2日前に、金曜プレステージ『日本中が泣いた!笑った!中村勘三郎襲名公演家族が支えた664日全記録』という番組がありました。忙しい状況でしたが、観て泣きました。
それから約2年後、同じ金曜プレステージにて『これが日本の大家族!勘三郎感動密着413日涙と笑いの親子愛スペシャル』があり、観ました。
2年前に観た時には、海女千鳥@孝太郎に恋に落ちてから約2ヶ月の時でした。チラッと映っていました。今回は平成中村座の映像も出てくるので、少しは映るかな~と思っていたのですが、インタビューまであって。涙が出る逸話の話しをしてくれて、満足でした。

平成中村座の忠臣蔵は観に行き、楽しみました。
しかし私たち観客が知らない所でこんな厳しい状況があったのね。そんなことを感じさせない舞台でした。お疲れ様でした。

2年前、私が泣いたのは、南座での中村勘三郎襲名披露の千秋楽での話。中村屋に仕えてきた方が勘三郎さんと一緒に襲名したものの、癌のために襲名公演の最後を待たずに亡くなってしまい、そのために中村勘三郎さんは懐にその方の遺影を入れて、口上を述べていたそうです。千秋楽の口上で、片岡仁左衛門さんがそのことを述べ、勘太郎君も七之助君もみな涙だった。それを観て私も涙だった。
この時、片岡仁左衛門さんって温かい人だな~と思ったのですが、今回も観ながら、温かい人だな~良い人だな~って改めて思いました。
あの方の息子だから、温かい女性を演じられるんだろうな。そこかよ(笑)。

そして今回の番組を観て、親子(中村勘三郎と勘太郎君・七之助君、坂東彌十郎と新悟、そして片岡仁左衛門と孝太郎)、師匠と弟子、先輩と後輩の絆の深さと厳しさ、今の日本では失いつつあるものがあるなと思いました。
私が歌舞伎にはまったのも、そういうものが歌舞伎にはあるからかもしれません。
by eri-seiran | 2009-01-23 23:06 | 歌舞伎

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