『Beauty~うつくしいもの~』

映画『Beauty~うつくしいもの~』』は平成18年(2006)11月にクランクインされたとのことで、私が孝太郎さんに出逢う1ヶ月前のことではないですか。クランクアップが平成19年(2007)5月。同じ年の10月に第20回東京国際映画祭に出品。翌月よりこの映画の舞台である長野で公開され、そしてやっと今年の2月より名古屋を皮切りに全国上映が始まり、関西では4月11日より大阪で上映となりました。

上映される映画館は大阪市の阪急電鉄の十三駅近くにある第七藝術劇場。初めてのところでした。初日であるこの日は17時からの上映後に後藤俊夫監督と主演の片岡孝太郎さんの舞台挨拶があり、当日の10時過ぎ(10分か15分だった)に整理券が配られるとのこと。
最寄りの駅から十三駅まで約1時間。10時半くらいに着き、整理券をもらいました。そして梅田へ。
山南敬助&新選組ゆかりの地や中天游先生の住まい跡を巡った後、十三に戻り、菜の花の河原でゆっくりし、16時半までには映画館に戻りました。

十三駅で乗り換えたことはありますが、駅から出るのは多分に初めて。映画館は古いビルの7階にあり、1スクリーン。いくつかの映画が1日の中で入れ替わって上映されているようです。映画もマイナーなもので、チラシや予告を見ていると、良いなと思う作品ばかりでした。

さて映画本題についてです。



映画の解説・物語についてはこちらより
キャストについてはこちらより

突っ込みどころは色々とあると観に行った方々から聞いていました。インターネットの予告を観ていても感じるものがありました。たとえば戦時中の髪型とか。
この映画を観ていて良かったと思ったのが信州の自然の美しさ、音楽、孝太郎さん演じる半次と愛之助さん演じる雪夫の歌舞伎でした。
オールロケであり、監督の地元であるということで、信州の風景をきれいに映し出しているなと思いました。
この映画の音楽を担当しているのは小六禮次郎さん。主張しすぎることなく、物語を支えている音楽だな~と。優しくきれいな音色であり、信州の自然と合っていたな~と。

そして二人の歌舞伎。
苦労された一つとして、プロの歌舞伎でないから映画での歌舞伎が上手すぎてはいけない、だからと言って上手くないというわけでもなく、村歌舞伎らしさを出すところの難しさがあったようですが、映像で二人の歌舞伎を観ていると、私は変な錯覚に陥っていました。
大阪松竹座で浪花花形歌舞伎を観ているのかと(何故に今年はないんだ)。この映画館、小さな舞台があり、そのバックに映画が映り出されていたこともあり、本当に舞台で演じているよう。この二人の歌舞伎っていいな~生で観たいよ~と思いました。
映画が終わると、客席から拍手。これもなんか歌舞伎を観終わった錯覚になりました。
それから孝太郎さんの女形ってやっぱりいい。普段、舞台を観ている時には男性としての孝太郎さんは観られない。しかし映画では、例えば孝太郎さんを演じる半次と孝太郎さん演じる半次が演じる新口村の梅川の両方が観れて、そのことによってこの方の女形は美しいな~と改めて感じることができました。

良かったな~と思ったところがこのようにあったのと反対に突っ込みどころも色々とあって。
例えば戦争映画を伝える場合の型通りの映画というものがあり、まじめすぎる面白味の無さ。
それから違和感を感じた一つとして子供時代の二人と成長してからの二人が逆な感じがしました。子役の半次が成長すると愛之助さん演じる雪夫に、子役の雪夫が成長すると半次になるだろうという感じだったので、成長してからは見慣れるまでちょっと時間が必要でした。
しかし子役の3人はとても良かったです。初めてである歌舞伎の呑み込みが早いと孝太郎さんも誉めていましたが、歌舞伎もお芝居もうまかったです。
半次を演じた高橋平君は東京の劇団に所属している方。雪夫を演じた大島空良君は地元に住んでおり、一般人のオーデションから抜擢されたとのこと。また麻生久美子さん演じる歌子役の少女期を演じたのが兼尾瑞穂さん。本作が映画初主演とのこと。
高橋平君は大河ドラマ『篤姫』で小松清直を演じた方なんですって。小松帯刀とお琴さんの間にできたお子さんね。そうだったんですか。
違和感を感じたもう一つとして半次が生きていて、伊那路村に最初にそっと戻ってくるところ。服とかちょっとわざとらしいな~と。
それからこの映画が伝えたいとするものが色々とあるのですが、それが多すぎて十分に伝えきれていないような気がしました。反戦と友情というところはよくわかるのですが、タイトルになっているうつくしいもの。本当の美しさは何なのかというのを伝えたかったとのことですが、私の感じ方の問題なのか、物足りないものがありました。

色々と書きましたが、孝太郎さんや松嶋屋ファンとしては満足できた映画でした。
秀太郎さんや仁左衛門さんのシーンでは客席から反応があり、きっと松嶋屋ファンが多く観に来ているんだろうな~と。

舞台挨拶についてです。
この日、東京の歌舞伎座の昼の部に出演してから飛行機で大阪に来て、30分ほどの舞台挨拶が終わった後、再び飛行機で帰ったそうです。
3月の国立劇場のアフタートークでも思ったのですが、声が良いから聞きやすく、またユーモアも入れながら話され、トークのうまい方だな~と思いました。そして誠実方だな~と。
舞台挨拶についてはこちらより
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by eri-seiran | 2009-04-13 07:49 | 歌舞伎

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